昨日、「どんな病気であったとしても、安心して看取りを迎える社会でありたい」と題して、小澤先生の講演が栂文化会館でありました。 (主催:NPO法人全国在宅理美容協会 後援:堺市・堺市教育委員会・堺市医師会・堺市薬剤師会)
昨年、「NHKプロフェッショナル」に小澤先生が出演されていたのを拝見して、患者さんの話を傾聴し優しい先生だな、是非お会いしたいなと思っていたので、参加させて頂きました。
小澤先生は地域包括ケアシステム確立に向けた最大の課題が、人生の最終段階に対するケア「エンドオブライフ・ケア」と言っておられます。たとえ重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生最後まで続けることができる暮らし。
看取りまで取組んでいる、私ども事業所の使命・役割もまさにこの考えにあたります。
今回の講演においても、医療知識や看取りに対する方法論ではなく、まさに人間としての本質・思いが大切であるか再認識できました。
患者さん・ご利用者の心(不安・苦しみ)をいかにキャッチし「心の支えとなる関係づくり」を私どもにできるかによって、ご利用者の自分らしい暮らしに繋がると思います。
小澤先生は、人生の最終段階に対応できる人材育成が必要と養成講座を開いておられます。先生が自分の資格・経験・スキルによる、自分たちの固定概念・世界観で相手の気持ち・生活を決めつけてはいけないと言われた言葉が、介護業界にお世話になって10年を過ぎた私にとって深く考える機会となりました。